ピアノソナタ第2番 (モーツァルト)
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ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K. 280 (189e) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した最初期のピアノソナタの1つ。「デュルニッツ・ソナタ」の2曲目に当たる。
概要
[編集]1775年にミュンヘンで作曲された。作曲の動機については第1番ハ長調 K. 279(189d)と同じだが、すでに前作の気分は大いに違っており、モーツァルトならではの個性がいち早く現れている作品である。
構成
[編集]全3楽章、演奏時間は約15分。全楽章とも3拍子系で書かれているのが特徴である。
- 第1楽章 アレグロ・アッサイ
- 第2楽章 アダージョ
- ヘ短調、8分の6拍子、小規模のソナタ形式。
- この楽章では後に作曲される『ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K. 488』の第2楽章とよく似た旋律が現れている。
- 第3楽章 プレスト
- ヘ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。
- 終楽章は若干ロココ風の影響を交えているが、モーツァルトらしく、意欲に満ちている作品である。
関連項目
[編集]- デュルニッツ・ソナタ
- ピアノソナタ第1番 ハ長調 K. 279 (189d)
- ピアノソナタ第3番 変ロ長調 K. 281 (189f)
- ピアノソナタ第4番 変ホ長調 K. 282 (189g)
- ピアノソナタ第5番 ト長調 K. 283 (189h)
- ピアノソナタ第6番 ニ長調 K. 284 (205b)